平成28年度企画展 「発掘された中世遺跡―府中市西府の考古学―」
イベントカテゴリ: 展示会
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発掘された掘立柱建物跡
2009年、JR南武線に新しく〈西府駅〉が誕生しました。新駅の開設により、畑が広がっていた一帯の景観は大きく変わりましたが、それは同時に、この地域の歴史像を塗り替えていくきっかけにもなりました。
もともと、武蔵国府関連遺跡として周知の遺跡に含まれ、縄文時代の遺跡や中世の塚があることが知られていました。しかし、駅舎や道路、マンション、商業施設の建設の先だって発掘調査が行われると、縄文時代のムラの跡はもちろんですが、思いもよらぬことに、古墳時代後期の古墳群そして中世の屋敷群までもが姿を現したのです。
本展では、このうち中世の屋敷群を取りあげます。中世都市・府中の中心部からはおよそ2km、当時の幹線道である鎌倉街道上道からもおよそ800m離れたこの遺跡は、溝で区画された複数の屋敷跡から構成されている点に大きな特色があります。その実態解明はまだ緒についたばかりですが、発掘資料のみならず、江戸時代の出土品や、地元に伝えられてきた板碑なども交えて、調査と研究の現状を紹介します。
屋敷を区画する溝
江戸時代に出土した板碑
江戸時代に出土した壺
- 開催期間
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2016年7月23日(土曜日)~2016年10月30日(日曜日)
- 会場
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本館2階 企画展示室
- 料金
無料(博物館入場料が別に必要です)