博物館学芸分野紹介


ページ番号1000052  更新日 2024年5月14日


考古

府中にはたくさんの遺跡があります。なかでも、武蔵国の国府という役所が置かれた地域の中心地であったため、奈良・平安時代の遺跡は規模が大きく濃密で、発掘調査と研究の成果は、全国の国府研究のなかでも大きな役割を果たしています。
これら古代国府に関わる遺跡ばかりではなく、3万5000年前の旧石器時代の遺跡や、日本列島で人びとが定住を始めた縄文時代早期の遺跡、東京では僅かしかない弥生時代前期の遺跡、全国的にも極めて珍しい上円下方墳など、注目すべき遺跡が少なくありません。
博物館では、こうした遺跡を通して、地域の歴史を研究するとともに、常設展示室や企画展・特別展でその調査・研究成果を紹介しています。

歴史

古代・中世では「武蔵国府」、近世では「甲州街道の宿場町」という、府中ならではの特色に重点を置いた研究を行っています。その際、古文書・古記録・典籍の調査研究に、考古分野における発掘調査や民俗分野における聞き取り調査の成果を取り入れ、総合的な分析のもとに、当時の社会情勢や人々の生活などを明らかにすることにつとめています。また近世以降については、近村とのネットワークや流通などから、地域における府中の役割という視点からも分析を進めています。これらの研究成果は、常設展示や各種展示、講座などをとおして公開しています。

民俗

かつて当たり前のようにあったものでも、次第に変容、消滅していくことがあります。民俗分野では、それらを記憶も含めて調査研究、保存することにつとめています。
常設展示室では、府中を代表する祭であるくらやみ祭、むかしの生活道具、家や村の神仏等を紹介しています。

自然

都市化が進む府中市は、公園や街路樹等で構成される典型的な都市型の自然に加え、多摩川や浅間山等に代表される、特徴的な自然環境が残る街です。常に周囲の様子が変化する中で、特徴的な自然がどっしりと構えていることで、まさしく都市と緑がバランス良く混在していると言えるでしょう。
当館では、常設展示を足掛かりとして、身近にある優れた自然を体感してもらうべく、自然観察会や自然講座を定期的に実施しています。また、様々な視点で府中の自然を紹介する特別展「あしもとネイチャーワールド」をシリーズで開催し、最新の自然情報を発信しています。

天文

正しい天文知識を持つ子どもの育成と、大人の知的好奇心にこたえることを目的に、わかりやすくて楽しい天文普及を目指しています。
水平型としては関東最大級(ドーム直径23メートル)のプラネタリウムでは、学習指導要領に沿った小・中学生向け番組や、大人から子ども向けのさまざまな番組を制作し、投映しています。また、天体望遠鏡で太陽や星を観察する「太陽観望会」「星空観望会」の定期的な開催や、移動天文観測車ペガサス2による星空観望会の出前も行っています。


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