考古


ページ番号1000056  更新日 2016年3月31日


考古

3万5000年前の石器

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旧石器時代
市北端にある武蔵台遺跡から出土した石斧で、3点とも刃先が磨かれています。今のところ都内では最古級の石器群で、3万5000年前の石器と考えられています。武蔵台遺跡は、東日本を代表する旧石器時代遺跡で、たくさんの石器が出土しています。

土偶

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縄文時代中期
縄文時代に作られた人形(ひとがた)の土製品を土偶といいます。写真は本宿町遺跡から出土したもので、およそ5,000年前のものと考えられます。土偶は、頭や手足、胴体がバラバラに壊され、分離した状態で出土することが多く、呪術的な道具であったと考えられています。

七曜文の模様がある鞘尻金具

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飛鳥時代(古墳時代終末期)
西府町にある熊野神社古墳から出土しました。刀の鞘の先端に付けられた金具で、銀象嵌という技法で七曜文などの文様が描かれています。七曜文は七つの円文のことで、最古の貨幣として注目されている富本銭にも取り入れられています。(実物は期間を限って展示しています。)

郡の名前がスタンプされたレンガ

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奈良時代
府中は、古代武蔵国の政治的な中心である国府が置かれた所です。写真のレンガは破片がほとんどですが、本来27センチメートル角、厚さ7センチメートルほどの大きさの焼き物で、国府の中枢となる役所の建物に敷かれたものと考えられます。その多くに、当時の郡の名前のハンコが捺されていて、国内各郡が協力して国府の建物を建造したことを物語ります。

「多磨寺」に使われた瓦

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飛鳥〜奈良時代
府中に国府が設置されたころ、国府の役所の建物に接して、「多磨寺」と呼ばれた寺院がありました。写真はその寺の屋根を飾った軒丸瓦です。飛鳥時代の終末〜奈良時代初頭頃のものでしょう。今のところ都内では最古の瓦ですから、「多磨寺」は都内最古の寺院と考えられます。

緑色の陶器

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平安時代
武蔵国府跡で出土した、緑色の釉薬が掛かった陶器です。内面には、花の文様が線刻されていて、今の愛知県で焼かれたものです。こうした陶器は当時の高級食器で、役所が主催する祭祀や儀礼の場で使われたほか、一部の有力者層が所有したものと考えられます。


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