特別展「武蔵府中のケヤキ並木」
イベントカテゴリ: 展示会
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市制施行70周年記念 馬場大門のケヤキ並木国指定天然記念物指定100周年記念
1919年刊行の『東京府史蹟』の掲載写真。手前の巨木は、今は亡き御神木。
今年は、国天然記念物指定100年!
府中のシンボルともいうべきケヤキ並木は、国の天然記念物に指定されています。その指定は1924年(大正13)のことでした。100年という節目の年に、歴史ある、そして市民に親しまれているケヤキ並木について、その歴史をひもとく展示会を開催します。
伝説を探る!源頼義・義家が植えたのか? 徳川家康か?
ケヤキ並木は馬場大門のケヤキ並木といって、大國魂神社の参道です。並木を植えたのは、(1)平安時代後期の源頼義・義家父子、(2)江戸時代初期の徳川家康という伝説がありますが、定かではありません。様々な視点から、ケヤキ並木の成立を探ります。
守り、伝えられてきたケヤキ並木
永い歴史のあるケヤキ並木は、現在に至るまで、多くの人々が守り、伝えてきたものです。江戸時代以来、何度も補植されています。その一方、京王線が通ったり、国道20号線が新設されたりと、受難も少なくありませんでした。こうした保存と社会への適合の様子を振り返ります。
空から府中を眺めると、中心部を南北に伸びる緑のベルトがあります。全長600mもある、大國魂神社の参道・ケヤキ並木です。折々で姿を変えるこの並木は、府中に暮らす人たちに季節の移ろいを感じさせ、憩いの場ともなっているといってよいでしょう。また、京王線の府中駅のすぐ脇に連なるため、訪れる人たちにも、府中が緑豊かな町であることをアピールしてくれています。
大國魂神社は、武蔵国の総社です。総社とは国々で国内諸神を合祀する社で、平安時代後期の11世紀に各地に成立しました。武蔵総社の成立も同じ頃と考えてよく、国内主要六神を祭神としたことから、〈六所宮〉とか〈六所明神〉と呼ばれ、崇敬を集めました。ケヤキ並木は、この歴史ある古社の参道なのです。
関東大震災の翌年、1924年(大正13)に、このケヤキ並木は〈馬場大門ノ欅並木〉の名称で国の天然記念物に指定されています。日本の天然記念物の指定は1922年から始まっていますから、とっても早くに指定されたことになります。そして、今年、2024年は指定から100年という記念すべき年です。
この記念すべき年に、ケヤキ並木のはじまりや、かつての姿について改めて考えてみます。そして、並木を守り伝えてきた人たちの取り組みにも光をあてて、今日までの永い道のりをたどってみたいと思います。
- 開催期間
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2024年12月7日(土曜日)~2025年1月13日(月曜日・祝日)
- 会場
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本館1階 特別展示室
- 料金
博物館入場料でご覧になれます。
添付ファイル
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