ハナモモゾーン
「郷土の森のハナモモゾーン」
2019年、県木園とやすらぎ池の間に5品種21本を植栽したハナモモゾーンは、その後苗木を中心に本数を増やし、この冬で100本を超しました。
まだまだ樹高1.5メートル程度の若い木が多いですが、将来はきっと郷土の森の見どころの一つになると思っています。
一般的に桃といえば果実が頭に浮かびますが、花を楽しむために品種改良された園芸種がハナモモ(花桃)と呼ばれます。
ハナモモにも実はなりますが、小さく食用には向きません。
サクラの花の咲く時期に前後して開花の最盛期を迎え、あでやかなピンクや赤、白の花が春の郷土の森を彩ります。
桃は古来より中国では災いを除き、福を招くとされてきました。日本への渡来は古く、弥生時代といわれています。
日本の四季を彩る五節句のひとつ「桃の節句」は、中国から伝わった「上巳の節句」を起源としますが、桃の花が咲く頃に行われてきたことにより後に「桃の節句」となりました。江戸時代以降は、わが国ではひな人形を飾る「ひな祭り」という日本固有の文化となって、現代に受け継がれています。
開花時期
3月から4月上旬
開花状況は、ホームページを確認するかお電話にてお問い合わせ願います。
品種紹介
立ち源平
3色咲きの源平の直立性品種。枝が広がるので、立ち品種と言います。
江戸時代からある桃の品種で、一本の木に白花と紅花、紅白の絞りの3色を咲かせるハナモモ。
源氏と平氏が競ったように、紅と白、中間の絞りの3色が競うように咲き乱れます。
3色咲きですが、年によっては白が多かったり、紅ばかりになったり咲き分けることがあります。
源平(枝垂れ)
3色咲きの源平の枝垂れ品種。
江戸時代からある桃の品種で、紅と白の花が1本の木で咲き乱れる様子を源平合戦に見立てて名付けられたハナモモ。
1輪の花が白と紅が交じった絞り模様になることもある。
3色咲きですが、年によっては白が多かったり、紅ばかりになったり咲き分けることがあります。
矢口
早咲きで、花色は鮮やかな桃色の八重咲きです。
切り花向きに広く栽培されており、ひな祭りの飾りとしてよく用いられます。ハナモモの中で一番よく見るメジャーな品種。
関白(寒白)
白の八重咲きで大きくふくよかな花と美しい白が特徴のハナモモ。
早咲きで、透き通るような純白から「寒白」と書くこともある。
京舞妓
遅咲きで菊咲きの濃紅色の花。
花弁が細長く菊の花に似ている。数多くの雄しべが変化した細長い花弁が集まった濃い紅色の八重咲きの花を枝いっぱいに咲かせる。
照手
神奈川県農業総合研究所が品種改良した立性の品種で、従来品種のように枝が広がらず、観賞性の高いほうき性樹型で、狭い場所でも植裁可能なハナモモ。