古代国府の誕生
府中には、西暦700年を前後する頃、武蔵国の行政府である国府が設置されました。この国府の設置によりマチが形成され、今日に続く府中の礎となりました。府中市では、古代武蔵国府の考古学的な解明を目的に、長い年月にわたって、市域の発掘調査を進めていて、古代国府の遺跡としては全国屈指の発掘情報を蓄えています。
このコーナーでは、豊富で多彩な出土品を紹介するとともに、西暦750年頃の国府のマチの様子を大きさは7.3×5メートルの模型で再現。復元範囲は東西3.2キロメートル、南北2.2キロメートルに及びます。 この模型の前面には、巨萬朝臣福信をモデルとして製作した武蔵国司の実物大の人形が立っていて、国府の世界へと導いてくれます。
また、国府成立前夜に築造された、全国的にも極めて稀な上円下方墳である熊野神社古墳も紹介しています。