企画展 「中世東国と改元」


ページ番号1003583  更新日 2019年3月22日


イベントカテゴリ: 展示会

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[画像]福徳元年の銘がある板碑の写真(71.9KB)

府中本町駅前の発掘調査で、石の供養塔―板碑―が出土しています。板碑そのものは中世の東国、特に武蔵では盛んに造立されていて、けっして珍しいものではありません。しかし、ここで出土した1枚には見慣れない年号が刻まれていたのです。それは〈福徳元年〉。

そもそも年号は、天皇即位や災厄などを理由に、基本的には朝廷が定めるものでした。国家君主である天皇が空間だけでなく時間をも支配するという思想に基づいていたようです。その数は240を超えます。しかし、このなかに〈福徳〉という年号はありません。このように朝廷が公式に定めたものではない年号を「私年号」といいます。実は、古代以来少なくない数の私年号が使われているのですが、とりわけ中世後期の東国で多く確認されています。そのほとんどは、府中本町駅前で発掘されたものがそうであるように、板碑のような宗教関係の遺品に見いだせます。

中世東国の人びとは、何を思い私年号を用いたのでしょうか? そもそも、改元とはどんな時になされ、どのように地域へ伝えられたのでしょう? 地域に残されたモノー板碑ーを軸に、彼らの年号そして改元に対する意識を探ってみたいと思います。

開催期間

2019年7月27日(土曜日)〜2019年10月27日(日曜日)

会場

本館2階 企画展示室

料金

無料(博物館入場料が別に必要です)


関連情報


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